朝から北風が吹き荒れ、気温のわりに肌寒さを感じる1日でした。
あまりの風の強さに、公園内でも何本か木が倒れたそう。
観察舎内ではケヤキの枝が降ってくることがあるので、十分お気を付けください。
水辺にも渡り鳥
あまりの風の強さに小鳥たちはほぼ森の中でお休み中。
スタッフが確認した鳥の種数は10種とこの時期にしては異例の少なさでした。
が!
何もいないと思っていた昼下がりに、普段なかなか目にしないシギの仲間を見つけました。
クサシギという種類で、日本には旅鳥または冬鳥として飛来します。
サンクチュアリでは1年に1回、春秋の渡りの時期に見られるかどうかという珍しい種類です。
石の表面をしきりにこそぎ取って食べていました。

アオサギ「ん?見慣れない顔だねぇ」

見つけられたかな?石とそっくりな色ですね。
(ともに撮影:齋藤豊広さん)
ミニ観察会
観察舎すぐ近くの崖で営巣していたカワセミでしたが、どうやら観察舎の巣にはもう出入りしていないようです。
先週からの行動を見ると、他の場所で順調に子育てしている模様です。
そのため、一部封鎖していた観察窓を開放しました。
約1か月間設置していたすだれの裏側にはオニグモがいたりヤモリが出てきたりと、ミニ観察会の場となりました。
封鎖に関して、ご理解ご協力いただきありがとうございました。

「良い隠れ場だったのに!」と言いたげなヤモリ
生きもの溢れる季節
暖かくなって、虫や花など見どころ満載の季節になりました。
アオダイショウはサンクチュアリ池を右に左に泳ぎ回っています。
ヘビはよく舌をチロチロ出していますが、舌で匂いを感じ取っているためです。

舌先は2つに分かれているよ!
(撮影:岡井孝さん)
サンクチュアリやすすき原っぱではシオカラトンボが飛び始めています。
既に連結して飛んでいる個体もいるようです。これから虫もたくさん出てくる季節です。

すすき原っぱで見つけたシオカラトンボ
(撮影:齋藤豊広さん)
公園内ではオニグルミの花がきれいに咲いています。
サクラみたいに目立つはじゃないと、木につく花は意外と見落としがちかもしれません。
花は今の時期だけなので、ぜひ気にかけてみてください。

オニグルミの花。赤いのが雌花、垂れ下がっているのが雄花。
(撮影:齋藤豊広さん)
今日見られた鳥:アオサギ(4羽)、ツバメ、メジロ(さえずり)など 9種+外来種1種(いわもと)