光が丘公園バードサンクチュアリ

ひみつ六「カワセミ営巣用の崖」

カワセミは水辺で魚を食べていることから「清流の鳥」というイメージがあります。でも、実際には、小魚を採ることができればドブ臭のある川や濁った池にも生息しており、気をつけて探していれば都会でもそれほど珍しい鳥ではありません。
でも、カワセミの巣となれば事情は違います。カワセミは土の崖に横穴を掘って巣を作るので、護岸された川や池では繁殖できないのです。バードサンクチュアリをはじめ、都会の小さな水辺でもカワセミの姿を見ることができますが、繁殖期になるといなくなってしまうのは、土の崖がほとんど見られなくなってしまったからです。

ならば巣穴を掘れる崖を人工的に整備しよう、と考えた人がいて、各地でカワセミ崖の整備例があります。水辺に木枠を組んで中の土を突き固め、前面だけ土を露出させるタイプが主流のようです。この方法は成功例がありますが、整備にかなりの労力がかかるのと、造り方によっては何もないところに忽然と崖が飛び出しているので、風景として馴染まないのが難点です。

1990年代、都内の数カ所からカワセミ営巣情報が入ったことがありました。彼らはなんと、公園の資材置き場や畑に掘った大きなゴミ穴の壁面に巣穴を掘っていたのです。これにヒントを得て、サンクチュアリでは急斜面を切り崩して崖を整備しています。
崖


切り崩しによる崖は、従来の工法に比べてとても簡単です(当社比でコストは1/10(推定!))。よほどセンスのない造り方をしない限り、風景を壊しません。埋めればすぐに原状回復もできます。

カワセミが繁殖するには、まずは雌雄の成鳥が定着しなくては始まりません。ときどき崖の手入れをしながら気長に待ちたいと思います。崖は観察舎から見て左の草地にあります。写真とは向きが違うのではっきりとは見えません。

なお、崖の整備はあくまでも「営巣場所の提供」です。繁殖には、食物となる小魚の生息などさまざまな条件の管理が必要です。

○ここだけの耳より情報○
サンクチュアリには1984年の造成時にカワセミ営巣用の崖が整備されています。これは、よくある「箱形」の崖ではなく、斜面が崖になって池に続く、自然な造りになっています。そして、かなり大きい。
残念ながら期待された成果は得られませんでしたが、この、今や知る人も少なくなったお話は、またの機会にこっそり紹介させていただきます。
ちなみに数年前までは、あっと驚く「カワセミ用巣箱」も設置されていたのです!(続く?)。
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コメント

カワセミと自然

光が丘公園のカワセミの巣の前で、アオダイショウがカワセミを狙っている と言う話しを聞きました。
自然の営みってすごい! って、良い話しだと思ってその話をきいたのですが、カワセミの写真をとっている人たちは、そのアオダイショウを退治しろ! って文句を言っていました…。
とても残念。ヘビも棲めないような場所にカワセミが暮らしている方が、いいのだったら、動物園の写真を撮りにいけばいいのに…。

  • 2011/04/17(日) 18:22:21 |
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  • noname #vF6dOJDI
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